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合格者の声

PROFILE

中村宏美さん 美術検定1級取得・アートナビゲーター、ファッションデザイン会社経営

--「美術検定」を受験されたきっかけは何でしょうか。

中村
仕事にも役立つと思い、会社経営のかたわら通信制の大学で芸術学を学び、学芸員の資格も取ったのですが、その頃に読んでいた書籍に掲載されていた広告で「美術検定」を知りました。もともと美術の研究をしようと思っていたのですが、「美術検定」も勉強になるかなと思って受験しました。

--「美術検定」を受験されていた当初から、美術館でギャラリーガイドなどのボランティアもされていたのですよね。

中村
「美術検定」で美術館のことを学ぶにつれ、仕事でファッションデザインの会社を経営していることもあり、美術館運営に興味が出てきました。美術館でボランティア活動すること、つまり美術館とみる人をつなぐことは、ファッションを作る側と購入する側をつなぐデザインとも近いところがあると思い、美術館でのボランティアを始めました。

--「美術検定」事務局からの紹介で始められたMXテレビ番組「美術館へ行こう!」(2015年放映終了)では、美術の展覧会を紹介されていましたが、「美術検定」で培った知識は番組内で活かされましたか?

中村
「美術検定」って出題範囲が広いですよね。検定を受けていなかったら、偏ったジャンルの美術作品しか見ていなかったと思うのです。この番組では幅広くいろいろなジャンルの美術展を紹介しようとプログラムを組んでいましたので、紹介する美術展を選出する際も「美術検定」で学んだことがとても役に立ちました。
「美術館へ行こう!」は放映時間が3分半から4分ととても短かったのですが、その短い時間の中で、いかに分かりやすく展覧会の魅力を伝えていくか、言葉の選び方から工夫がとても必要でした。この番組での経験は、美術館でガイドをする時などにも大変役に立っています。

--現在、アートナビゲーターとしてどのような活動をされていますか?

中村
もともとファッションビジネスの仕事をしているのですが、「美術検定」に合格してからはアートの仕事も増えてきたこともあり、今では経営する会社の事業内容もファッションとアートの二本柱になっています。2年前には、ファッション部門の他にアート部門としてアール・ナビ事業部を立ち上げました。
ファッション部門の活動としては、業界新聞での美術展のコラム執筆や、大学でファッションビジネスを専攻する学生に「ファッションとアートの関係」といった講義を教えています。またファッション系企業の方々に、研修の一環として美術館でギャラリーガイドなどもしています。
アート部門でのアートナビゲーターの活動としては、以前から続けている国立西洋美術館でのボランティアをはじめ、「美術検定」の対策講座などを開講する美術アカデミー&スクールや地域の生涯学習センターでの講師、また展覧会のギャラリーガイドや解説、トークイベント企画なども行なっています。

--今後アートナビゲーターとして、どのようなことをしていきたいですか?

中村
美術展のギャラリーガイドや解説に関しては、今は大人向けが多いですが、今後は子ども向けなどいろいろな年齢の鑑賞者に対応していきたいですね。それぞれの年齢にあわせたアプローチで、美術を楽しんでいただけたらと思っています。
欧米ではアートナビゲーターを仕事にしている人は多くいらっしゃいますが、日本では実際ボランティアとしての活動が多く仕事としてはまだまだ未開の職種です。今後は、アートの魅力を伝えるプロフェッショナルとして自分をさらに研鑽し、将来的にはアートナビゲーターが職業として確立していければと思います。

--まさに“アートをナビゲートする”アートナビゲーター・中村さんの、ますますのご活躍に期待が高まります!本日はありがとうございました。

※「美術館へ行こう!」は、TOKYO MXテレビ「TOKYO MX NEWS」内で2012年から2015年に放映されました。
※中村さんのアートナビゲーターとしての活動については、マイナビサイト「進路のミカタ」webでも紹介されています。

取材・文=高橋紀子 「美術検定」実行委員会事務局